株式会社松下孝建設
Our Technology

鹿児島の気候に、本当に適した家を。独自工法「エコ・ハートQ」誕生の記録

北欧の高断熱工法は、鹿児島の夏の暑さと湿気を防げませんでした。 失敗と試行錯誤を重ねて、この土地のための工法をつくり上げるまで。 お客様の声から始まった、「エコ・ハートQ」誕生までの物語です。

鹿児島で質の高い家をつくるため、北欧の高断熱工法を採用した家づくりに励む日々。

きっかけは、お客様からの忘れられないひと言でした。

「高断熱の家なのに暑い」

鹿児島の家に、本当に必要なものは何だったのか。答えを探す日々が、ここから始まりました。

※ 断熱性能を高めること自体が悪かったのではありません。寒い地域の冬に合わせてつくられた工法を、そのまま鹿児島に持ち込んだことで、夏に入り込んだ日差しの熱が室内にこもりやすくなっていたのです。

Why

北欧の「高断熱の家」は、
鹿児島の気候に適していなかった。

北欧の家は、冬の寒さから室内の熱を守るためにつくられています。 でも鹿児島で暮らす人を悩ませるのは、屋根や壁から入り込む夏の日差しの熱と、こもる湿気。 同じ「高断熱」でも、守るべきものがまったく違っていたのです。

北欧の家室内の熱を、外へ逃がさない

冬の寒さから、熱を守る家

暖房でつくった熱を外に逃がさないことが最優先。そのまま鹿児島で建てると、夏に入り込んだ熱までこもりやすくなります。

鹿児島に必要な家日差しの熱を入れず、湿気をためない

夏の日差しと湿気を、入れない・ためない家

屋根と壁で夏の熱をさえぎり、湿気を外へ逃がす。そのうえで冬の暖かさも保つ。鹿児島の家には、この両方が必要でした。

01CHAPTER 01 / 1983 — 1990s

高断熱の方向性が地域によって違うことに気づく

お客様の声を、直接聞ける距離にいたから気づけたこと
1983Founded

鹿児島市で、工務店を始める

地域の住まいを一軒ずつ手がけながら、引き渡した家で暮らすお客様の声を、直接聞ける距離で仕事をしてきました。

1990年代初頭

北欧の高断熱工法を採用する

良い家をつくりたい一心でフランチャイズに加盟。断熱材の詰め方も施工の手順も、北欧の手法を採用しました。

1990年代半ば

「高断熱の家なのに暑い」― お客様のひと言に、愕然とする

過ごしやすくなるはずの質の高い家が、鹿児島の気候には適さず、かえって暑くなる。お客様からの声が、私たちの家づくりを根本から見直すきっかけになりました。

02CHAPTER 02 / 1990s — 2002

自分たちの手で、鹿児島の夏を乗り越える家づくりを

夏の暑さと湿気に強い家は、ここから始まりました
1990年代後半

既存の高断熱工法をやめ、自分たちの実験棟を建てる

それまでの家づくりを見直し、一から出直すことを決めました。実験棟で断熱・気密・換気をひとつずつ測り、日差しの熱をどう遮るか、蓄えた熱をどう活かすかを確かめる日々が続きました。

1999Certified

「住む人の健康と快適さ」まで評価される家に

省エネの数字だけでなく、暮らす人にとっての健康・快適・安全という視点でも、外部機関の評価を受けました。

2000Patent

壁の中に湿気をためない、外壁の断熱を独自に設計

外熱は入れず、室内の湿気は逃がす。鹿児島の蒸し暑さでも壁の中が傷みにくい、長持ちする家の骨格を完成させ、実用新案として登録されました。

2002Eco Heart Q21

鹿児島の気候に合わせた工法「エコ・ハートQ21」が完成

地域の工務店仲間と九州住環境研究会を立ち上げ、測定と検証を重ねて独自工法が完成。夏は日差しの熱を入れず、冬は暖かさを逃がさない、この土地のための家です。この「エコ・ハートQ21」を出発点に、その後も少しずつ改良を重ね、そのたびに名称も新しくしながら、今の工法へと受け継がれています。

施工中の外壁。「ECO・HEART-Q21」と印字された面材が張られている
現在の現場でも、外壁には「ECO・HEART-Q21」の面材が使われています

猛暑日でも、玄関を開けた瞬間に「ハッとする涼しさ」がある。
その理由を、モデルハウスで体感してみませんか?

03CHAPTER 03 / 2001 — 2003

「冬暖かく、夏涼しい」を、国の基準で実証

どの家でも、同じ基準の快適さで建てるために
2001Airtight

エアコンを止めても、涼しさ・暖かさが長く続く快適な暮らし

すき間の少ない家であることを、国の定める方法で実証しました。暖めた空気・冷やした空気が外へ逃げにくいので、エアコンを止めたあとも室温が急に変わりにくい家です。

2002Energy

冬暖かく夏涼しい性能を、九州で初めて公的に証明

寒い地域の技術だと思われていた高断熱住宅で、南九州の家として初めて国の省エネ基準への適合が認められました。

2003Certified

どの職人が建てても、同じ基準の暖かさ・涼しさで

工法そのものが性能の認定を受けているので、建てる現場や職人が変わっても、同じ断熱・気密の基準で家を建てられます。職人の腕頼みから、再現できる技術へ。

04CHAPTER 04 / 2009 — 2025

省エネ住宅の全国表彰で、選ばれ続ける

毎年、外の目で確かめられているから、性能が落ちない
2013大賞

全国の省エネ住宅の頂点に ― 鹿児島県内で初の大賞

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーで、鹿児島県内の企業として初めて大賞をいただきました。

社屋のロゴ壁の前に並ぶハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーのトロフィー
ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーのトロフィー
2021大賞

8年を経て、2度目の大賞

「エコ・ハートQ21」から改良を重ねてきた、現行の「ハイブリッド・エコ・ハートQ工法」で、ふたたび大賞に。一度きりではなく、積み上げてきた技術であることを示せました。

Award
16期連続ハウス・オブ・ザ・イヤー 受賞
2回大賞を獲得(鹿児島県内初)

省エネ住宅の全国表彰で、2009年から2025年まで、一度も途切れることなく受賞しています。

05CHAPTER 05 / NOW

夏も冬も、エアコン1台で家じゅう快適に

部屋ごとの暑い・寒いが少ない、今の松下孝建設の家
現在Air

1台のエアコンで、家全体の温度をととのえる

断熱と気密で守った室内の空気を、循環空調システムで家じゅうに巡らせます。廊下や脱衣所まで、温度差の少ない暮らしに。

モデルハウスのリビング。吹き抜けのある明るい室内
モデルハウスの室内
現在Air

桜島の灰や花粉の季節も、室内の空気はきれいに

温度だけでなく、空気の質まで。電子式空気清浄器で、室内の空気を清潔に保ちます。

本当にエアコン1台で、冬の脱衣所まで暖かいのか。
モデルハウスで、ご自身の肌で確かめてください。

Now

鹿児島の気候にこそ
適した家づくり

あのお客様のひと言から、私たちの家づくりは始まりました。多くの方に快適な暮らしを届けるため、これからも地域に根ざした家づくりを続けてまいります。

松下孝建設の社屋の外観
松下孝建設 社屋

この工法で建てた家を、実際に見て、感じてください。

Evidence

公的認定・エビデンス一覧

本文でご紹介した性能の根拠となる、認定・登録・受賞の一覧です。

次世代省エネルギー基準適合住宅「エコ・ハートQ21工法」九州初取得
認定第567-1号(2002年)
木造住宅気密特別評価方法認定「省エネ対策等級5-1」
国住生第106号(2001年)
住宅型式性能認定(温熱環境)「省エネ対策等級5-1」
評定第(2)435-1号(2003年)
環境共生住宅認定「省エネ型、健康快適・安全安心型」
認定No.S99-36(1999年)
木造住宅外壁断熱構造 実用新案登録
第006925号(2000年)
ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー16期連続受賞(2013年・2021年 大賞)/2009・2010年は「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」受賞
一般財団法人 日本地域開発センター 主催